テレフォン人生相談

2010年11月4日 テレフォン人生相談

パーソナリティ:加藤諦三
 
相談者40歳女性既婚
主人38歳
子供娘7歳

相談者:去年主人が15年勤めていた会社を辞めまして
そのときに会社の株を持っていた

通常ですと退職金が無い会社なので
加藤:制度として退職金がないんですね?
相談者:はい
退職の時は持っていた株を今までの方は換金してもらえる
主人はもっていた株の数が多く
社長が今うちお金が無いから換金できないと言われて


加藤:ということは持ってる株を売れなかったんですか
相談者:はい
上場してるわけではない、公開してないので買い手がないかぎり売れない
去年の時点で来年の12月=今年の12月の末までに
できればしてあげるという感じの話を主人と社長がメールでやりとりしていたんです
で、言った言わないの話になってしまうと困るのでメールのやりとりは保存してる


相談者:会社を辞めた時点で社内のお金関係が分かる人にきいたら
1株5万で買った株が今は50万の価値がある
社長に訊いたら70万くらい価値があると主人はきいていた
加藤:それで何株持っていたの?
相談者:120株=600万なんですね(=1株5万円の購入時の価格)
それが辞めるときには1株50万の低い価値で計算しても6000万の価値ということだったんです

だからお金がないというので
一部分でもなんでも全然ゼロだったんです。換えてくれなくて
弁護士の方に相談に行ったんですけど
買い手が無い限り換金できないんだからそのまま持っていたらといわれた
主人もどうせ無理に言っても換えられないんだからもっていようということになった。
主人は今会社を辞めても株主なんです

だいたいの株はオーナー企業なので
社長がひとりで9割以上もってるので
いざというとき換えるとというときに
想像してるのは、
5万円で買った株を5万円でしか換金してくれないということもあり得るな、と
ほんとに5万円の価値しかないのか、本当は50万の価値あるのに、
どういう風に調べたらいいのか、っていう・・・


加藤:従業員は?
相談者:今は100人いるんですけど創業当時から主人は勤めていたので、はじめは3,4人

加藤:あなたのご主人以外はいままで換金できていたのね
相談者:おそらく数が少なかったと思います5株とか10株とか
加藤:15年間つとめていて、辞めていま別の会社につとめてるわけですね
なぜあなたのご主人は15年勤めて正社員なのに辞めたんですか

相談者:もともと社長とうまくいってなく、仕事は好きなんだが社長が嫌だと
いうことで衝突することがあった
主人も取締役ということで立場はあったんですけど
加藤:創業からいたが会社の発展に尽くしたということね
取締役で、それで普通の人よりも多く120株ともっていたのね
相談者:はい

加藤:今日のあなたの相談は
相談者:仮に換金するときに本当に資産価値どおり換金してくれたのか
10万円の価値しかなかったから、そのまま換金せざるを得ないのか
そのときの確かめ方なんです。
加藤:換金される際に正当な換金かどうかしらべられるのか、ってことね

相談者:あと、まだあるんですけど
いま家庭内別居みたいな感じになってるので
加藤:関係が悪いということですね
相談者:結婚して14年目ですが7年目から3年別居していて
そういう事もあって、いろいろな積み重ねで子供がいるだけで今3人で暮らしている

加藤:そうするとあなたは離婚するつもりなんですね
相談者:それはまだ正式には話し合ってないんですが
主人も私をただうちにいて、家事とかやってもらえればいい存在と思ってる

加藤:もう夫と妻という感情のつながりがないのはいつから?
相談者:別居したときからとすれば、、、、
加藤:そうすると7年前くらい?
相談者:はい。
加藤:ずっと感情がもう、、、
相談者:ただ子供が居たのでその父親お母親の役割だけで繋がってる、、、、

加藤:とりあえずとにかく今、ご主人に換金して、そこの段階で離婚を考えたいと
相談者:おそらくむこうも換金できたら、おそらく別れたいと言うんじゃないかなと
なんとなく分かるんです。
私としては私の分は私の分として確保しておきたい。
奥さんとして家庭にいて守っていたんだからもらえるもの、っていう風な認識があるので


加藤:なるほどね
このお金も6000万だか3000万だかはっきりしないからはっきりしないと
いくらということを。
家庭内別居の状態から離婚になるかどうかはまたは別として
ふんぎり付かないということですね
相談者:そうですね
加藤:はい、分かりました
今日はスタジオに弁護士の高中正彦先生がいらしてますので相談してください。

回答者:高中正彦(弁護士)

高中:株式の譲渡のやりかたについては弁護士に相談してるので、
今話の片鱗がでましたけど、その通りで間違いありません


あなたのご主人が持ってるのは非公開株、非上場株だから
譲渡制限付株式って奴なんですね。
だから会社の取締役会の承認が無ければ売り渡しはできないんですよ

閉鎖会社といってね、
株主に歓迎しない人は入れないというやり方なんですね。

さてそういう前提のもとで譲渡制限付株を譲渡するには
取締役会の承認が必要だから
ご主人のほうで買い主を見つけて
その人に売っていいか、ってことの承認を出すわけですよ。
そうすると会社の方では
それで構わないよ、といったらそれっきりなんですね、承認しちゃいますから。
そのときの値段はリスク、危険を承知の上でやるしかないですよね。

ところがそれについて会社のほうはそんな奴が株主になったら困るという場合には
会社の方で「この人に売りなさいと」いうことを言うことができる。
指定買取人制度ってあるんですね。

その場合は、指定買取人でいくらで売るかは裁判所できめる
裁判所がどうやって決めるかというと
非公開株については会社の決算書をベースにして通常、公認会計士、または税理士が金額をはじき出すんです。

株価の算定方法は
大まかにわけて3つありまして
1.純資産方式
会社の純資産から負債を引いて、残りを株数で割るんです
一株いくらが出てくるのが純資産方式です。
そのためには土地とか不動産が時価を評価しないといけないので
ちょっと手間暇かかります。

2.類似業種比準方式
たとえば鉄鋼場であれば、同じような鉄鋼場でどのくらいの株価かな、
類似業種比準というのがあるんです。

3.配当還元方式
この株から年回どれくらい配当してるか利回り計算する
さらに細かいのもありますけど、
株価の算定方法は大きく分けて上記3つ

非上場株、非公開株でどういうふうにやるかというと
基本となるのは純資産方式です

となると適正株価がいくらかというのを調べるには
会社の決算書が無いとどうにも先に進めません
会社の決算書をなんとか入手して公認会計士、税理士にたのむと
この会社の一株あたりいくらくらいなのか、がでてまいります

ご主人が相対で取引しようとして
一株10万円でいいよ、と言われて会社にOKといわれればそれまでです
そこで会社が買取指定人を言ってきたら
裁判所が金額きめますから、かなり正確な金額出てくると思います

いずれにしても会社がどうでるかにかかってます

持ち株比率をみてると
今のオーナー社長がほとんどもっていて
ご主人の持ち株比率は数パーセントらしいんだよね。
そうするとどうでも良い奴が株主になっても構わないわけですよ。
だから「はいどうぞ」といわれたらそれきり
ご主人の相談した弁護士が
「しばらく様子みたらどうなの金たまるまで」と言ったのはアドバイスとしては適正だと思います
しょうがないんですよ


相談者:会社側がたとえば一株20万でといわれて
本当は20万以上なんだけど20万で、っていわれたら
高中:あとは決断ですよ。決断です。
そのときにご主人が会社の決算書みせてくれ、といって
公認会計士、または税理士にはじいてもらって
一株の純資産額が出てきますよね
それであまりに安ければ「やーめた」でいいわけですよ
だけどむこうにしてみれば「本当にやめていいの?二度とかわないよ」
というおそらくそういうせめぎ合いはじまるんでしょうね


高中:ご主人最初から取締役ですか?
相談者:いや、ちがいます
高中:途中から取締役になったの
相談者:はい

高中:この120株を買ったのは取締役になってから株もたされたんじゃないの
相談者:詳しく言いますと
結婚前に60株(額面5万で300万分)取得してまして
高中:残りの60株はいつかったんですか
相談者:結婚3年目でそのときに会社が増資をするので持ってる株主は
同じ株分だけ買ってくれと
高中:株主割り当てですね。それでお金を出して買ったわけですね。
相談者:そのとき貯金は500万あったんだが、300万なくなるのは、と私が躊躇したら
自分の父親に話をもってきまして、父親がお金をすぐ出すという返事だったんです


主人としては新しい会社に勤めたんで、
前から口にはよく出していたんですが、縁を切りたいといっていたんです
高中:どこと?
相談者:社長と。
高中:そうするとご主人はお金の問題じゃなくてメンタルな問題
あのね、その話になるとご主人とあなたの株のものの見方が180度ちがってますね
あなたはとにかくこの株を少しでも高く売って、いざという時の
縁切りの材料にしたいと思ってらっしゃるし、
ご主人は値段じゃない、早く縁切りたい、そっちなんでしょ
あなたとご主人の株に対する思いいれが全然違う訳だ


でも株主はご主人だね
ご主人が勝手なことやると離婚の時の財産分与額が減ってしまうから
こういう話なんでしょ
うーん。。。。。


相談者:もともと半分は義理の父がお金だしたので
半分は、いらない、ていうか無いものと思って
高中:無理だと思いますね

相談者:主人が結婚前に取得していたものであっても
その15年間、維持してきた寄与分ということで私は主張できるということ、
高中:いやいやそれは無理だと思いますよ
相談者:そうですか・・・
高中:だってあなたの家事労働があったから株価維持したわけじゃないでしょ

相談者:いやでも、それを会社をずっと勤めつづけることができたということで
高中:それは分かるけど?
相談者:本当になんにも家庭のことは手伝って貰ってないので
高中:でも結婚前に買った株価を維持したのは
私の家事労働があったからだと言えるかどうかですよ
この辺は離婚の時にもめそうな材料なので
もう一回弁護士に相談したほうがいいかもしれませんね

相談者:はい、わかりました。
加藤:はい、どうも失礼します。

まとめ
家庭内別居は法律上は夫婦でも感情的には離婚しています

放送後の那須恵理子アナウンサーのナレーション
なお、電話でのご相談は毎週火曜日と水曜日にお受けしております
[PR]



by telejin | 2010-11-04 11:57 | 離婚

テレフォン人生相談速記サイト 5分で読める人生相談 色文字部分だけなら30秒
by telejin
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

最新の記事

ブログ移転しました
at 2011-06-29 11:17
2011年6月27日 テレフ..
at 2011-06-27 11:16
2011年6月25日 テレフ..
at 2011-06-25 11:22
2011年6月24日 テレフ..
at 2011-06-24 11:16
2011年6月23日 テレフ..
at 2011-06-23 11:16
2011年6月21日 テレフ..
at 2011-06-21 11:15
2011年6月17日 テレフ..
at 2011-06-17 11:16
2011年6月16日 テレフ..
at 2011-06-16 11:16
2011年6月15日 テレフ..
at 2011-06-15 11:16
2011年6月14日 テレフ..
at 2011-06-14 11:15

最新のトラックバック

ブログパーツ

ファン

ブログジャンル

画像一覧